”順当”か?”波乱”か? 2020夏秋田県大会
2020夏秋田県大会組み合わせ発表⚾
2020年6月28日(日)。
こんにちは、REIYAです。
去る26日の金曜日、ついに秋田県高野連HPにて、2020夏の秋田県大会の組み合わせがアップされました。以下は高野連HPからの引用です。
今夏の秋田県大会については、県北・中央・県南各地区ごとにブロックが分かれています。
そしてA~Hまでの8つのブロックを勝ち上がったチームが、上記の表にある組み合わせに沿って準々決勝以降を戦います。
今年の夏は甲子園大会がなく、各都道府県独自の開催ばかり。
できれば(個人的には)”日本一の座を争う大会”が開催されればと願っておりますが、、
少なくとも東北大会は開催されるようですので、秋田県勢もそこを目指して頑張ってほしいと思います。
『”明桜優位”は揺るがない』と思われるが、、
毎度のこと、、
はなはだ恐縮ではありますが、、
夏の秋田県大会を”占う”意味で、昨夏からの各チームの戦いぶりを吟味し、夏の勝敗のゆくえを考察してみたいと思います。
もちろん、私自身の観戦状況にもひじょうにバラつきがあり、決して公正な評価を下せるわけではないことも考慮のうえで、、。
REIYAの独断による、『2020夏秋田の展望』を。
まず先日の記事でもとりあげましたが、、👇
明桜が優勝候補の筆頭であることはほぼ間違いないかと。
昨夏は決勝で惜しくも敗れ、秋季県大会でも決勝で敗退。
しかしながら内容は全く見劣りするものではなく、”明桜カルテット”の異名を持つ4投手が昨年末のうちにさらに力を伸ばし、全員が球速140キロ越えを果たす成長ぶり。
また、打線は相変わらず平尾選手を中心として強力。
他校が付け入る隙を与えないことは間違いないでしょう。
投打が噛み合えば恐ろしい能代松陽
では、他校は明桜を前になすすべがないのか?
というと、そんなこともないと思います。
明桜が優位という見立てに変わりはありませんが、『何が起きるか分からない』のが高校野球。
今年も県内の各チームはそれを十分実現しうるチームばかりです。
しかも、今年はコロナ禍により、春季大会も地区予選リーグもなく、冬場にどれだけ力を増しているかは、現在各地で実施されている練習試合でしか確認するすべはありません。
その数少ない材料を、昨秋までの戦いぶりに加味して。
まず、能代松陽。
昨年の秋季県大会で優勝。
その決勝戦において、明桜打線を完封したエース大髙投手を擁し、堅実な力を持っています。
平均して大量得点を奪える打線とは言い難いものの、一度火が付けば、長打力を持つ山田選手を中心になかなか手ごわいチームです。
そして一人、注目したいのが堀内投手。
これは5月末に行われた明桜との練習試合ですが、明桜のスラッガー、平尾選手から三振を奪うなど、中盤にマウンドを譲るまでは明桜打線に得点を許しませんでした。
変化球を投げ分け、明桜の各打者を翻弄していました。
能代松陽は、投手力が固まり、しかも投打が噛み合えば、明桜以上に手ごわいチーム。
今夏では初戦で同じく強豪の能代と対戦しますが、ここに勝てば、ほぼ間違いなく順当に駒を進めるかと。
”W小林”を中心に、分厚い能代打線
その能代松陽を負かすとすれば、まず初戦で対戦する能代。
研究不足で恐縮ですが、、
投手力については確証が持てません。
しかし、小林日出、小林虎太郎両選手の”W小林”は特筆に値するパワーヒッター。
彼らを中心とした能代打線は、波に乗れば1試合で二桁得点を奪えるほどの力があると見ています。
これまた、初戦で能代松陽に打ち勝てば、そのまま上位進出するでしょう。
昨夏を制した秋田中央
Bブロックでは、順当に勝ち上がれば明桜と対戦する秋田中央。
昨夏の決勝戦、明桜と延長11回の熱闘を記録し、甲子園に出場。
その甲子園を経験したエース目黒投手。
そして野呂田選手を中心に、新堀、鷹島、荒川選手も昨夏からのスタメン。
その強力打線は昨夏の結果で折り紙付き。
あとは投手陣がどこまで明桜打線を封じられるか?
”真の優勝候補”?秋田
今夏は明桜が優勝候補の筆頭と述べましたが、、
その明桜を打ち破るとすれば、秋田ではないかと。
昨夏の県大会では明桜に惜しくも1点差で惜敗し、
続く秋季地区予選でも明桜に惜しくも敗れました。
なかなか結果を出せないとはいえ、投打ともに実力あるのは間違いなく、同じDブロックでは秋田商業や本荘などもいますが、失礼ながら秋田が抜き出ると見ています。
投手陣では、相変わらず安定した力のある左腕エース髙橋投手を中心に、菊池翔投手、石井夢沙士投手もいます。
打線もキャプテンの菊池信平選手を中心に高嶋、菅原、佐藤大誠選手などパワーヒッターが顔をそろえます。
しかも、、
本日(6/28)、盛岡大附(岩手)との練習試合で目の当たりにしたその成長ぶり。
もともと長打力があるのは昨夏から知っていましたが、それに輪をかけたかのようなミート力、そしてパワー。
右に左に打ち分けるその打撃センスに加え、外野フェンスまで飛ばすその力。
投手陣も制球力のあるピッチャーが右腕、左腕ともにそろっていますので、これを打ち崩すのは容易ではないかと、、。
組み合わせ表を見るならば、(順当に行くとして)決勝で明桜と対戦する秋田。
個人的には、実現してほしいカードです。
「最後に最強で最高の恩返しを」由利
昨日(6/27)、AKTで放送されましたが、
父親でもある安保監督に「恩返し」を誓った、キャプテン安保選手を擁する由利。
昨秋は県4強入りし、春センバツには、県高野連の推薦枠も得ていました。
2018年夏の県大会でもベスト4入りし、あの甲子園準優勝投手、吉田輝星投手から唯一、4得点をあげていた由利レッド。
その目覚ましい躍進、強力打線は今年も健在。
今月の練習試合では、対戦相手を大きく引き離すほどの大量得点。
いざという時にはキャッチャーマスクを脱ぎ、マウンドに上がる”守護神”佐藤哲矢選手にも期待がかかります。
なみなみならぬ闘志を感じられる由利レッド。
同じCブロックには打線が怖い秋田南や秋田工業もいますが、やはり由利が1歩リードかと。
『最後に最強で最高の恩返し』。
その瞬間を見たいと思う方は、決して少なくないはず。
最後まで侮るべからず、県南勢
以上述べましたように、今夏、比較的優位と思われる明桜、能代松陽、能代、秋田中央、秋田、そして由利。
他にも、Aブロックで能代松陽、能代に食い下がるとすれば、エース清水投手、長打力に魅力のある工藤大成選手を擁する秋田北鷹も見逃せません。
”優位論”を別にすれば、Aブロックを制することも十分、考えられます。
加えて、侮れないのが県南勢。
Hブロックを制するのは秋田修英か大曲、はたまた大曲工業か、、。
打撃力のある渡邉、那須選手を擁する秋田修英が有利か?
Fブロックでは、初戦で激突する角館と湯沢翔北。
角館は昨夏ベスト4。
明桜相手にあと1歩の好試合を展開。
湯沢翔北は昨秋の県大会で秋田と延長戦の激闘を演じました。
この初戦を制した方が、そのままFブロックを制すと見て間違いなさそうです。
最後に
この記事での”優位論”はあくまでも、昨夏からの私個人の見方です。
野球、特に高校野球はそれこそ、最後の最後まで分かりません。
大きな”番狂わせ”が生まれるのも、高校野球の魅力の一つです。
『このチーム、この選手は?』という異なる意見も出て当然だと思います。
そういったご意見があれば、『お問い合わせ』ページから、もしくはTwitterなどで頂ければ幸いです。
私自身も、研究不足を補えるので勉強になります。
なるべくであれば大会開催直前まで、”観戦”をあきらめたくはないと思いますが、読者の皆様と「秋田の高校野球」を盛り上げていければと考えています。