『3年生引退式』~それぞれの地で迎えた特別な夏、2020⚾
特別な夏を迎え、そして終えた2020の3年生たち
2020年8月9日(日)。
こんにちは、REIYAです。
夏の高校野球独自大会が全国でアツく展開されています。
コロナ禍により、甲子園出場の夢はなくなり、例年とは違う夏を経験している全国の球児たち。
そして、、夏で引退を迎える全国の3年生。
流す涙は例年のものとは違うものかもしれません。
本来、流すはずだった”悔し涙”とは異なるのかもしれません。
しかし、全国各地での『3年生引退式』の様子を見聞きすると、
それぞれの地で、自分たちの最後にある種の”けじめ”をつけている様子が伺えました。
『引退試合』を行う高校。
『最後のミーティング』を実施するチーム。
独自大会が開催されたとはいえ、原則、保護者や控え部員以外は無観客。
およそ3年間、ずっと夢見てきた”最後の夏”にはほど遠い結果だったでしょう。
敗れて流す涙も、まだ十代の彼らには極めて残酷すぎる味を含んでいたことでしょう。
やりきれなさを、、無念の思いを、、どこかで振り払うためにも、
監督さんやコーチ陣、そして球児たち自身が”最後の舞台”を自ら作り出しています。
このように、与えられた環境下で、自分たちにできることを精一杯模索する姿。
それはこの年(2020)だからこそ、体験できた夏なのかもしれません。
例年とは違う、特別な夏。
今にして思えば、球児たち、特に3年生は悩み、葛藤し、そこから学んだことが特に大きい年だったのではと、、。
最後のミーティング~市原中央(千葉)
千葉の市原中央。
高校野球においては、例年、群雄割拠の”戦国千葉”。
木更津総合、習志野、中央学院、専大松戸、東海大市原望洋、成田、拓大紅陵、銚子商業などなど、、強豪校が乱立する中で、これまであまり目立つことのなかった市原中央。
しかし、昨夏(2019)には同校史上初のベスト8。
当時は少し驚いた程度でしたが、、
こういうチームの躍進には監督の指導力や球児たち自身の努力が必ず隠されているものです。
その実態を、今年の『3年生引退式』で感得させられたような気がしました。
立派な指導者、滝田監督が実施した最後のミーティング。
その言葉の中に、”真実”を見ました。
「甲子園で1勝するという目標の裏には、努力ができなければ、そういう目標には至らない。その努力ができる人間と甲子園を語りたい。それが君たちだった。」
感動的でした。
ぜひ皆様にも、その言葉を聞いて頂きたく、以下に日刊スポーツさんの動画を引用、共有させて頂きます。
(引用元:日刊スポーツ https://www.youtube.com/watch?v=5j1AUh8L8UM)
今年の夏は千葉大会にて、惜しくも強豪、木更津総合に敗れてしまいましたが、
彼らの流した涙、言葉は、滝田監督が言った「努力」に十分値するものだったではないでしょうか。
滝田監督と、彼を中心とした球児たちの努力。
ここに、市原中央の強さ、躍進の原動力を感じました。
『3年生引退式』というものは、なにも今年に限ったことではないでしょうが、
今年は特にコロナ禍の影響もあり、ひときわ目立つように思います。
ここまで積み上げてきた努力は無駄ではなかった。
必ず今後の人生にも生きてくる。
全国各地で、監督やコーチが彼らにかける言葉は真実だと思います。
全国の頂点に立つ高校以外は、必ず敗れて涙を流す瞬間があります。
今年は、それに加えて悔し涙が倍加した”特別な夏”。
球児たちの心にも、忘れえぬ記憶として残るはずです。
君たちの積み上げてきた努力は、この先にも生きるはずです。
頑張れ、全国の球児たち!!