今こそ勇気を示し、球児たちの努力に報いるべき
「あきらめ」のあとには何も残らない、生まれない
2020年5月21日(木)。
こんにちは、REIYAです。
4月4日(土)の、コロナに「野球の楽しさ」まで奪わせるな以来の記事になります。
昨日(5/20)の日本高野連の「中止」の発表後、各メディアの反応、SNSでの多くの方々の反応、当然ながら各校の監督さんや球児たちの反応も目にし、耳にしました。
残念でなりません。
全国甲子園大会が中止になったという事実はもちろん、
感染拡大を懸念したとはいえ、球児たちに対し、何ら具体的な”救済策”は示されませんでした。
各都道府県高野連が独自の開催を模索、検討されていますが、球児たちの”甲子園”の夢は打ち砕かれました。
そもそも、県大会(各地方大会)を検討していない県もあるとすれば、それこそ不平等です。
昨日の発表・見解には、「物の分かった、大人のあきらめ」としか受け止められませんでした。
異論はあるでしょう。
この時期に無理に開催して、これまでの自粛の努力を無駄にするのか、というのも分かります。
さらに感染が拡大する恐れも捨てきれません。
批判も承知の上です。
私など、ただの「高校野球ファン」の一人です。
しかし、同時に「高校野球ブロガー」でもあります。
昨夏から秋にかけ、ありがたいことに多くの方にご愛読頂き、当サイトもここまでの成長を遂げています。
記述の正確さなど、ご指摘を頂くこともありました。
感謝しています。
以下に述べることは、一人の”野球バカ”の戯言(たわごと)かもしれません。
しかし、ここで声を出しておかなければ、あるいは”後悔”するかもと考えました。
大人がさっさと「あきらめ」、球児たちの目標となる旗を降ろしてしまえば、、
その旗を頼りに努力を積み上げてきた球児たちの”悔しさ”は行き場を失うのではありませんか?
完全に彼らの進路を断ってしまうのではなく、”実現可能な道”を考え続けることはできるはずです。
球児たちの背負うリスク
(写真は秋田県のこまちスタジアム。昨夏~秋の写真を逐次掲載します。)
感染リスクがあることは十分、承知の上です。
ですがそのリスクも、一つ一つ丁寧に対処法を考えていけば?と思うのです。
そもそも、夏の大会を実施しないことによる、”球児たちのリスク”はどこまで考慮されているのでしょうか?
すでに多くのメディアで報道しているように、彼ら球児たちは夏の大会で大きな成長、飛躍を遂げる可能性を秘めています。
皆さんもご存知の通り、2018年夏には吉田輝星投手(金足農業ー北海道日本ハムファイターズ)がその良い例を見せてくれています。
2年生時に比べ、制球力、球速ともに大きな成長を果たしたことにはかなり驚きましたが、それでも秋田県大会で優勝、甲子園への切符をつかんだ時には、「果たして全国レベルでどこまで通用するか。」という見方しかできませんでした。
結果的に彼は甲子園の大舞台でさらに成長したと思っています。
いや、あの時は金農ナイン全員が、当初の期待以上の活躍をしてくれました。
横浜戦での逆転3ラン、近江戦での2ランスクイズ。
秋田県人のみならず、誰も予想できなかったと思います。
球児たちは若さゆえ、我々大人が想像だにしない”無限の可能性”を秘めています。
もう一つは、プロ野球のスカウト陣の目に触れないリスクです。
彼らの活躍の場がなければ、当然ながら適正な評価を得られません。
ここ秋田県内においても、ドラフト候補に名を連ねる球児がいます。
長尾投手(明桜)です。
140キロ台の球速は言うに及ばず、多種多様な変化球を武器に、昨秋の県大会では三振の山を築き、今年の活躍も大いに期待がかかっていました。
県内のみならず、今年活躍を期待していた選手・チームは数多く、、。
昨秋の群馬3位の地位から関東を制した健大高崎の活躍も楽しみでした。
(昨秋の健大高崎、「強化招待試合」:こまちスタジアムにて)
長身から繰り出す橋本拳汰投手の投球も見たいと思っていました。
また、千葉県勢の活躍にも注目していた私には、昨年メークドラマで注目を集めた習志野や、ドラフト候補の篠木健太郎投手を擁する木更津総合の活躍も心待ちにしていました。
彼らのみならず、全国レベルで言えば、多くのドラフト候補、活躍を待たれている球児たちが存在します。
彼らの進路を大きく閉ざしてしまうリスクを最小化するためにも、あらゆる可能性を探るべきだと考えます。
”実効性”のある具体的な策を
個人的な願望ばかり述べても仕方がありません。
たとえば、秋田県高野連も県大会実施に向け、模索・検討されているようです。
「実現に向けて」と主張する以上、より具体的な”対策”を、愚見を提示させて頂きます。
今さら私が提示するまでもないような至極当たり前の対策ですが、、
【1.入場者数の制限】
最終的には各高野連の判断になるかと思われますが、
出来る限り入場者数を制限し、感染拡大の抑止につなげるべきと考えます。
球児のご父兄、応援団(吹奏楽部など)、各校OBや関係者。
実施の際の感染拡大(終息)状況にもよりますが、、
次に述べる策と合わせ、可能な限り一般観戦者の枠も広げて頂きたいものです。
【2.入場者の間隔の確保】
ご父兄、応援団も含め、全ての入場者には一定の間隔を保てるよう、配置席にあらかじめ制限を設けるべきと考えます。
(例)前後左右(上・下段)に最低2メートル以上のスペースを確保するため、軽易なロープを施し、密集して座れないようにする。
もちろん、これには事前に相当な作業量を必要としますので、もしボランティアなどが必要であれば、(秋田県内に限り)私も作業いたします。(※平日は本業もありますので土・日に限られますが、提言する以上は積極的に参加します。)
また、この席数制限具合によっては、【1】に提示している収容観客数も絞られると思います。
【3.応援の制限】
飛沫感染リスク防止のため、吹奏楽部はなるべく前席に配置。
メガホンなどは拍手のみにするなど。
ヤジ・罵声も禁止(当然です)。
もちろん、マスク着用。
【4.入場前の検温、時間ごとの入退場】
これも最大限、感染リスクを低減させるため、そして密集を防ぐため、一定時間ごとに入退場を規制します。(しかし入場後は、休憩時など密集が不可避な場合もありますが。)
その時の感染状況にもよりますが、試合前日まであきらめず、柔軟に変更・対処する”粘り・忍耐”を持つべきだと思います。
球児たち、特に3年生はおよそ2年、この夏が来るのを待ちわび、努力や忍耐を自らに強いてきたはずです。
我々大人が、それくらいの努力を払ってもよいのではないでしょうか。
多くの国民に勇気と感動を与えてくれる彼らに対する、せめてもの返礼です。
夢はやはり全国大会の大舞台、”夏センバツ”
これはあくまで、”希望”の話です。
各都道府県高野連の実施の足並みが揃わなければ、当然「不平等」になります。
そのうえで、愚見を述べます。
全ての球児たちが望んでいた、「甲子園」に代わる、全国大会の舞台です。
全国大会ともなれば、感染リスクの拡大はもちろん、移動・交通費、宿泊費などの問題もあります。
この点に関しては、残念ながらアイディア程度しか出せませんが、以上のリスクを少しでも緩和するため、”限定的”な全国大会としてはどうか、という案です。
各都道府県高野連がどこまで地方大会を実施できるか、また、各高野連同士の調整も多分に必要になりますが、、
各県で勝ち上がった代表校が各地方ごとに”センバツ”を実施。
北海道、東北、関東、北陸、中部、東海、近畿、中国、四国、九州、沖縄。
この区分も、どこまで各県が実施できているかにより変わってきますが、各県の代表校で地方ごとに選手権試合を行い、各地方の代表校を選出。
そして最終的には、地方ごとの覇者が全国区で大会を実施、日本一を決めるという案です。
これならば、全国代表校が一つの球場(及びその近辺)に密集する必要はなく、比較的分散して安全に実施できるのではないかと。
日程を調整すれば、移動・交通費も無駄に遣わず、宿泊費も必要最小限に抑えられます。
ただ、上記でも述べましたように、どこまで地方大会を各県が実施できるかは疑問ですし、その時点で「不平等」が生まれます。
それでもなお、検討する価値はないでしょうか。
各県大会、全国大会、いずれにしても感染リスクが残る以上は、”覚悟”が必要になるでしょう。
ただ、実施するかしないかの”二者択一”で判断・決定するのではなく、最後の最後まで「実現可能な」第三、第四の選択肢をあきらめないでほしい、ということです。
ここまでで述べた私の提言が最善とも思いません。
一つの具体案です。
我々高校野球ファンが目にすべきは、彼ら球児の”どうしようもない”悔し涙ではなく、”精一杯力を尽くした”、”戦い抜いた”あとの悔し涙ではないでしょうか。
今こそ、我々大人が声を大にするべきです。
皆さんの力を貸して下さい。
今日、この日から我々の『戦闘開始』です!