2年分の涙を笑顔に変えた球児たち~明桜優勝~高校野球秋田県大会 | 高校球児たちのあしあと
”球児の数だけドラマがある。”

2年分の涙を笑顔に変えた球児たち~明桜優勝~高校野球秋田県大会

序盤戦を制した先発・橘髙

2020年7月22日(水)。

こんにちは、REIYAです。

2020高校野球秋田県大会の決勝戦。

明桜 vs 能代松陽の一戦です。

朝から天候が危ぶまれていたこまちスタジアムですが、予定通り13:00プレイボール。

曇り空の下、試合が始まりました。

明桜の先発は橘髙(きったか)

能代松陽はエース堀内

 

(写真は試合内容とは関係ありません。)

明桜の先攻で始まった決勝戦。

1回表、明桜、早くも先制パンチ。

1番下沢レフトフェンス直撃のツーベースヒット!

2番田中が送りバントで1死3塁としたのち、

3番平尾は四球で1死1,3塁。

そして本日4番を任された佐々木渉三遊間を破るヒットで明桜が先制!

しかも能代松陽の守備の乱れで一気に2者生還!

明桜 2-0 能代松陽

 

さらに6番五十嵐もヒットで1点追加。

明桜 3-0 能代松陽

 

明桜打線は能代松陽の先発・堀内の甘く入った球を捉えました。

 

一方、明桜の先発・橘髙は初回から146キロのストレートを交え、変化球を駆使して能代松陽打線を沈黙させます。

 

2回表、明桜は2番田中が犠牲フライを放ち、タッチアップで1点追加。

明桜 4-0 能代松陽

 

さらに能代松陽を突き放します。

そしてその裏をピシャリと抑える橘髙

2回も0に抑え、ベンチ前で輿石監督とグータッチをする橘髙

投球でいい流れを作り、相手に主導権を渡しません。

序盤から完全に明桜のペース。

 

能代松陽、中盤に追い上げを見せる

4回裏、能代松陽の攻撃。

2番田中、3番田村零が連打で無死1,3塁とチャンスを拡げます。

期待された4番山田

しかし、セカンドゴロゲッツー。

(写真は試合内容とは関係ありません。)

この間に3塁ランナーが生還。

能代松陽、1点返します。

明桜 4-1 能代松陽

 

グラウンド整備を終えた6回。

明桜先発・橘髙はここまでで6奪三振

能代松陽打線をよく抑えてましたが、、

6回裏、能代松陽の攻撃。

5番佐々木3塁線へのタイムリーツーベースヒット!

1死2塁とします。

そして7番小野のヒットで佐々木がホームイン!

明桜 4-2 能代松陽

 

能代松陽、少しずつ追い上げていきます。

明桜はここで2番手・長尾に交代。

昨秋の県大会決勝でも能代松陽打線相手に無失点。

ストッパーとして期待が高まります。

期待通り、この回を抑え、再び明桜に流れを戻すかのようでした。

 

さらに火を噴く明桜打線⚾

7回表、明桜の攻撃。

9番中峯、1番下沢の連打で無死1,3塁と再びチャンスを作ります。

追加点のチャンスで打席に入った2番田中

走者一掃のタイムリーを放ち、突き放します。

明桜 6-2 能代松陽

 

昨夏の県大会決勝とも、、昨秋の県大会の決勝とも違う明桜の勢い。

”2年分のリベンジを果たす”。

そんな心の声が聞こえてきそうな、明桜の猛襲でした。

この場面で能代松陽は2番手・深堀に交代。

彼もまた、昨秋とは違います。

今一つ、制球に難があると思われた深堀も、今では頼れる抑えとして信頼されてます。

3番平尾、4番佐々木渉をレフトフライに、そして5番風間をセカンドゴロに抑えます。

 

最後まで主導権を渡さなかった明桜、長尾

明桜の2番手、長尾は登板以降、能代松陽に主導権を渡しません。

そのマウンドで投げる姿を眺めるうち、

「だいぶ大人びたなぁ、、」と素直に感じました。

1年生の時からマウンド上の姿を眺めてきた細身の投手。

今まで何度、、何度、ハラハラドキドキさせられてきたことか、、

この日は貫録というのでしょうか、”余裕”すら感じられました。

途中、四球を与え、苦笑いを浮かべる長尾

今日は、心の底から安心して観ることができました。

観る者を安心させるピッチング。

大きな成長を果たした証だと思います。

 

長尾の好投に呼応するかのように、

明桜打線も止まりません。

8回表、2死3塁から9番中峯のヒット。

ダメ押しの追加点を。

明桜 7-2 能代松陽

 

そして迎えた9回、能代松陽、最後の攻撃。

長尾は変わらず安定感あるピッチングを続け、

6番田村迅を三振に、

7番小野をショートフライに抑えます。

あと一人、、という場面で能代松陽、打席には代打・神馬

昨秋は不動の1番打者として活躍した彼も、長尾の投球に沈黙させられました。

神馬も三振に倒れ、瞬間、

マウンド上の長尾満面の笑み

その彼の元に駆け寄る明桜選手たち。

こんな彼の笑顔を見るのは初めてだったかもしれません。

明桜 7-2 能代松陽

 

 

『苦楽力』で最高の笑顔を手にした明桜球児たち

思えば、、彼のみならず、

明桜は2018年、2019年と2年に渡り、決勝の舞台を踏みながら、

歓喜の笑顔を見せることはありませんでした。

『苦楽力』

明桜・輿石監督が掲げた言葉です。

「苦しい時も楽しめ。」

先輩たちも、苦しみながらも常に笑顔を忘れませんでした。

ピンチの場面に顔をしかめる相手に対し、ほほに指をチョンチョンと当てるジェスチャーを見せ、

「笑顔を忘れんな。」とばかりに鼓舞してきました。

 

2018夏の決勝。

金足農業・吉田輝星投手に対峙する山口航輝キャプテン。

ライバルとの高校最後の対戦を楽しむかのように、満面の笑顔で向き合う先輩。

敗れてのち、ベンチ前で泣き崩れましたが、「苦楽力」を実践していました。

 

2019夏の決勝。

マウンド上で顔をしかめる長尾投手に対し、笑顔のジェスチャ―を見せる加藤洋平キャプテン。

秋田中央にサヨナラ負けを喫しながらもなお、、

膝を落とす後輩たちに笑顔で声をかけていました。

「苦楽力」を体現していたと思います。

 

試合に敗れ、しかも決勝の舞台で敗れて涙を流すのは、

しごく当然のことかもしれません。

2018年夏も、

2019年夏も、

彼らが涙を流すシーンは今でもありありと覚えています。

彼らが今日、歓喜の笑顔を見せた裏には、

『2年分の涙』があったから、とも言えないでしょうか、、。

『苦楽力』を実践してきた明桜球児たち。

野球だけじゃない、”心の成長”も見て取れました。

輿石監督の人間力教育に感化されました。

そんな明桜の姿を見ることができて幸せでした。

真理(まこと)求めて~たゆまざる~

 

8/9(日)~8/11(火)の日程で東北大会が実施されます。

さらに高みを目指して頑張ってほしいものです。

いざゆけ、明桜!!