習志野、メークドラマ再び!!
花巻東、追撃及ばず...
2019夏の甲子園、第4日目(8月9日)、今日も全4試合の経過を追っていきます。
花巻東(岩手)4-10 鳴門(徳島)
鳴 門 301 030 021 10
花巻東 000 020 011 4
(鳴)西野―原田
(花)中森、西舘、小野寺、野中―山崎、武田
残念ながら、、東北の有力校の一つ、花巻東は早くも敗退してしまいました。
先発投手の中森が打ち込まれて初回に3点を献上。3回から継投したエース西舘も連打を浴びるなど、終わってみれば計10失点。
鳴門の「うずしお打線」も侮れないことが良く分かった試合でした。
やはり敗因としては投手の制球力かと、、四死球などで相手に幾度もチャンスを与え、それが失点に響いたと思います。
仙台育英、「白河の関越え」に向け、まず一歩前進
飯山(長野)1-20 仙台育英(宮城)
飯 山 001 0 0 0 000 1
仙育英 004 3101 20X 20
(飯)岡田、田原、常田―倉科
(仙)笹倉、大栄、伊藤、鈴木―木村、猪股
単純にスコアだけを見れば、仙台育英の「圧勝」で片づけられてしまうでしょう。
しかし、仙台育英の真の強さは『投手力』にあると思いました。
もちろん、強力打線が勝利に大きく影響を及ぼしていることはスコアからも明らかですが、この試合の場合、正直、飯山の守備のミスやエラーが失点の半分近くを占めていると見ました。
むしろ仙台育英がこれからも勝ち続けるためには、投手陣の活躍が鍵になると考えています。
この試合で先発した1年生投手、笹倉、バッティングでも活躍したエース、大栄、3番手のこれまた1年生投手、伊藤、そして抑えに入った鈴木、見事な継投だったと思います。
この試合での投手交代のタイミングを見ていると、あらかじめ「計画的な」予定登板だったのではないかと思われます。
この4人がうまく継投リレーをしていくことで、仙台育英は十分、「白河の関越え」を果たせるものと、、。
しかも、、1年生ピッチャーの二人、笹倉、伊藤の二人は仙台育英学園秀光中学時代、すでに球速が140kmを超えていたというから驚きです。
さらに笹倉は岩手出身、そして伊藤は秋田県大仙市の出身です!
1年生ながら末恐ろしい、そして郷土秋田の誇るべき投手ですね。
仙台育英はこの4投手の活躍で次の対戦相手、鳴門の「うずしお打線」を抑えてほしいものです。
レッツゴー習志野、勢いが止まらない!!
習志野(千葉)5-4 沖縄尚学(沖縄)
(延長10回)
習志野 010 110 001 1 5
尚 学 000 301 000 0 4
(延長10回)
(習)山内、飯塚―兼子
(沖)仲村渠、永山―岡野
今年の習志野は一体、どうしたのでしょう?
これは何も否定的な意見ではなく、嬉しい驚きの言葉です。
春の選抜準優勝に始まり、千葉県大会では強豪、木更津総合に延長11回で粘り勝ち。
そしてこの沖縄尚学戦でも、ドラマを見せてくれました。
(私は千葉に15年住んでいたこともあり、秋田に次いで千葉びいきです。)
先発の左腕山内が好投を見せ、序盤に2点リードのまま4回表終了。
しかしその裏、沖縄尚学打線が山内を捉え、一気に3得点で逆転。
その後、両チーム1点ずつ取り合い、3-4のまま、9回、習志野最後の攻撃へ。
私はこの時、千葉県大会準決勝を思い出していました。
「事実上の決勝戦」と呼ぶにふさわしい、千葉の天王山。
3年連続甲子園出場を果たしている木更津総合との1戦。
この時も、習志野は木更津総合に1点リードを許したまま、9回裏、最後の攻撃を迎えました。2死ランナーなしまで追い込まれ、、『もうだめか、、。』と思い始めた観衆の心理をひっくり返すようなミラクルを起こしました。ヒットの連打で9回裏に同点に追い付き、延長戦に突入。ついには延長11回にサヨナラを決めています。何度も2死ランナーなしの苦境をひっくり返した習志野。
この沖縄尚学戦でも、『もう一度ミラクルを、、。』と願ったのも無理はありません。
驚くことに、またしてもそのミラクルを見せてくれました!
1死2塁から、この日1番に入った角田がタイムリーヒットで同点!
途中から継投したエースの飯塚がこれに勢いづいたか、9回裏、沖縄尚学の攻撃を3者連続三振に仕留め、延長戦へ。一気に流れを習志野へ引き寄せます。
もう習志野の勢いは止まりません。
延長10回表、1死2塁から6番和田がセンターオーバーのタイムリーツーベース!
5-4と勝ち越しに成功します。
その裏も、飯塚が沖縄尚学を3人で締めくくり、またしてもドラマを作りました。
今後も『レッツゴー習志野』からは目が離せません。
鶴岡東、高松商の香川を打ち崩す
高松商(香川)4-6 鶴岡東(山形)
鶴岡東 000 030 012 6
高松商 011 000 002 4
(鶴)影山、池田―大井
(松)香川―安部
▽本塁打 竹花1号(2)(香川)
この日、東北3校目の登場となった山形の鶴岡東。
正直、この対戦は高松商のエース、香川の投球に注目していましたが、鶴岡東打線は見事に打ち砕きました。
投げては鶴岡東の影山が満塁のピンチを切り抜け、池田への好リレーで高松商を抑えました。
高松商は9回裏、ヒットをつなぐなどして2点奪取、最後までドラマを期待させるような見事な戦いぶりでしたが、あと一歩及ばず、、。
しかし、この試合も両チームの素晴らしいプレーに感動させられました。
鶴岡東は次に習志野と対峙。
個人的には習志野に勝ち上がってほしいところですが、果たして、、。今日の鶴岡東の戦い方を見ると、勝負の行方は分かりません。また、そこが甲子園の見どころでもあると思います。
【8月9日の結果】
花巻東(岩手)4-10 鳴門(徳島)
飯 山(長野)1-20 仙台育英(宮城)
習志野(千葉)5-4 沖縄尚学(沖縄)
高松商(香川)4-6 鶴岡東(山形)
【8月10日の予定】
日本文理(新潟)- 関東第一(東東京)
熊本工業(熊本)- 山梨学院(山梨)
岡山学芸館(岡山)- 広島商業(広島)
しばらくは習志野の余韻を引きずりそうです、、。
(※いつも記事を読んで下さっている方々へ、、、明日8月10日から18日まで私は千葉に出かけるため、場合によっては記事の更新が滞るかもしれません。なるべく更新に努めますが、、。あらかじめご了承下さい。)