武岡龍世(八戸学院光星)、攻守に活躍
八戸学院光星が誉を打ち崩す
八戸学院光星(青森)9-0 誉(愛知)
2019年8月6日、いよいよ夏の甲子園大会が幕を開けました。
大会初日の第1試合は私の注目校の一つ、八戸学院光星、そして注目選手、武岡龍世(たけおかりゅうせい)選手の登場です。
この試合、1回表から誉の投手、背番号10の杉本が光星打線につかまりました。
いや、正確には自ら危地を招いたといった方が正確かもしれません。
いきなり四死球などで満塁のピンチを作り、そして八戸学院光星の6番、下山に満塁弾を浴びました。
(ちなみに、八戸学院光星のスタメンではこの下山が唯一、青森県出身選手です。)
注目の武岡龍世(たけおかりゅうせい)は初回にデッドボールを受けましたが、その後はタイムリーヒット、あわやホームランかと思われたタイムリースリーベースなど本来の力を遺憾なく発揮していたようです。また守備の面でもゴロさばきはもちろん、無駄のないスローイング、その素早さなどに目を奪われました。
誉は途中からエースの山口が登板しましたが、八戸学院光星の連打の勢いは止められず、トータル9点を献上することになりました。
八戸学院光星のこの”猛打力”、果たしてどこまで続くのか、2回戦以降も注目です。
佐賀北の久保監督、”がばい旋風”の再来、実現できず
佐賀北(佐賀)2-7 神村学園(鹿児島)
この試合も序盤からスコアが刻まれる展開となりました。
佐賀北のエース、川崎が神村学園打線に捕まり、結局その勢いを止められないまま、敗北しています。
佐賀北は終盤、外野手が普通の外野ゴロを後ろに逸らしてわざわざ2点を献上するなど、まずいプレーも見られました。
各地方大会の激戦を勝ち抜いて甲子園に出場してくるチーム同士ですから、平凡なミス、エラーはそれだけで命取りになります。
この試合を観た後、あらためて八戸学院光星の守備は堅実だったなと思わされました。
手堅い!とにかくスキが見いだせないほど、守備ががっちりしています。地方大会でもエラーはわずか2だったとか、、。
いずれにしろ、2007年に”がばい旋風”を巻き起こした当時のエース、佐賀北の久保監督は、自らの率いるチームで旋風の再来は実現できずに終わりました。
石見智翠館、サヨナラのチャンスを逸す
高岡商業 6-4 石見智翠館(島根)
(延長10回)
終盤まで4-1と、高岡商がリード。
正直、この勝負は高岡商が逃げ切りだなと、思い始めていました。
ところが、石見智翠館は8回に1点、9回も満塁のチャンスから2点を追加でもぎ取り、何と4-4の同点に追いつきました。そして同点とした後も、さらに1死満塁。
ここで高岡商は投手交代となりました。しかし解説の方もおっしゃってましたが、正直、このピンチの場面で登板させられたら、たまったものではありませんね。
なにせ満塁で同点の場面、相手にとってはサヨナラのチャンスですから、押し出し四球も怖いし、キャッチャーが後ろに逸らすのも怖い。その瞬間、サヨナラ負けが確定しますから、、。
下手なボールは投げられません。ただ、キャッチャーが構える位置に放り込むだけ。
しかし抑えで登板した高岡商の堀(ライトから)は、この苦しい場面からアウトを二つもぎ取り、延長戦に持ち込みます。
逆を言えば、このサヨナラのチャンスを逃した石見智翠館は残念でした。
結局、延長10回に高岡商が2点勝ち越し、その裏をピシャリと抑え、2回戦に駒を進めました。
【8月6日の結果】
八戸学院光星(青森)9-0 誉(愛知)
佐賀北(佐賀)2-7 神村学園(鹿児島)
高岡商業 6-4 石見智翠館(島根)
【8月7日予定】
履正社(大阪)- 霞ヶ浦(茨城)
静 岡(静岡)- 津田学園(三重)
星 稜(石川)- 旭川大(北北海道)
秋田中央(秋田)- 立命館宇治(京都)
奥川投手を擁する星稜に注目! そして秋田中央を熱血応援ですね。