夏の東北大会には大きな意義があった⚾”北の大地”を制した聖光学院
育英打線を完封した聖光学院・舘池
2020年8月12日(水)。
こんにちは、REIYAです。
いや、驚きましたね。
東北大会の決勝戦、聖光学院 vs 仙台育英。
3回に聖光学院がヒットで先制したかと思えば、5回には死球やワイルドピッチなどもあり、一挙6得点。8回にはダメ押しの犠牲フライでさらに1点。
一方、仙台育英は無得点に抑えられ、東北大会の覇者は聖光学院に。
聖光学院 8-0 仙台育英
昨日の準決勝までの数々の接戦がウソのような、今日の試合。
これだから高校野球は分からないし、それこそが高校野球の醍醐味であるともいえます。
仙台育英は伊藤、阿部、笹倉など継投しましたが、終わってみればこの大差。
一方、聖光学院は今日もエースの舘池が一人で投げ切りました。
コースを絶妙に突くサイドスローで見事にライオン軍団を完封!
7奪三振。
結果だけ見れば大差での勝利ですが、、
決して仙台育英が劣っていたとは思えません。
高校野球における試合、勝負はこういう点でも「やってみなければ分からない」もの。
それぞれの投手との打者の相性、その日のコンディション、タイミング、、。
数値化できない様々な不確定要素が集まり、結果に影響を及ぼします。
それでも勝ち上がるのが、真の実力あるチームとは思いますが、、。
それにしても、舘池投手、お見事でした!
東北大会がもたらした意義は大きい
本日をもって、2020年の東北の覇者が決まりました。
このことは、ひじょうに大きな意義があると思っています。
コロナ禍のなか、全国で唯一、地方大会の主催を決意。
感染者数も比較的少なく、実施しやすい環境下でもありましたが、
東北各県の高野連及び関係者の方々に感謝します。
球児たち本人だけでなく、保護者や応援する我々高校野球ファンにとって、「東北大会」という枠組みを超えた、いわば「東北の甲子園」という、”一つの夢”を与えてくれたと考えています。
例年ならば、各地方予選を勝ち上がり、球児たちは甲子園に出場、さらに甲子園でその頂点を目指す。
こういう大きな目標が失われた今夏は、独自大会の先にある東北チャンピオンの座こそ、彼らの最良の目標であり、目指すべき旗だったように思います。
その大会が無事に最後まで挙行され、聖光学院が覇者となりました。
甲子園の夢が失われたとはいえ、この大会が東北の球児たちに及ぼした影響はたいへん大きかったと思います。
全日本高野連の”救いの手”もあり、センバツ交流試合が同時期に甲子園で開催。
戦国(歴史)マニアでもある自分は、おもわずこの状況を戦国時代に重ね合わせていました。
1600年、岐阜の関ヶ原で行われた天下分け目の決戦、『関ヶ原の戦い』。
同じころ、北の大地、東北地方でも上杉家と伊達家が東西に分かれて争う『北の関ヶ原』がありました。
地理的な状況はズレていますが、、
高校野球界で同時期に開催された、このアツき戦いの数々は、当時の戦国絵巻そのものでした。
こういった”特別な夏”はもう来ないかもしれません。
いや、来年からは例年通り、夏の甲子園を望むとすれば、こんな特別な夏は今年限りで良いでしょう。
いろんな意味で、2020年の夏は歴史に残る、忘れられない夏となりそうです。