甲子園に響いた魔曲「タイガーラグ」
八戸学院光星、終盤まで追い上げるも届かず、、
明石商業(兵庫)7-6 八戸学院光星(青森)
明石商 330 000 010 7
光 星 102 021 000 6
(明)杉戸、溝尾、中森―水上
(光)下山、横山、山田―太山
▽本塁打 安藤1号(3)(下山)
序盤に大量リードを許した八戸学院光星。しかし終盤まで粘りを見せ、6回に同点に追いつきました。
しかし、8回にピッチャーの暴投で勝ち越し点を与え、しかも満を持して登板したエース中森に抑えられました。最後はプロ注目の武岡が外野フライでゲームセット、敗退。
東北勢の一角がまた甲子園を去りました。
しかし今年の明石商業は勢いがすごいですね。まだ2年生の来田選手を始め、これまた2年生のエース中森投手。150キロの速球だけではなく、変化球も織り交ぜ、相手打者を翻弄しています。準決勝以降の試合も楽しみです。
球速、打球速度も増している?
今日の明石商業vs八戸学院光星の試合を観ていても思ったのですが、、もはや140キロ台の球速を出す投手はザラに存在し、150キロ台の速球を持つ投手も、星稜の奥川投手や明石商業の中森投手など珍しくなくなっています。
となれば、当然それだけの速球をミートしてはじき返す打球も鋭くなるわけで、、定位置で守る内野手のグラブをはじいてヒットにすることも不可能ではないんですよね。
ただ、守備側もそういうことを想定して練習しているわけでしょうが、顔面への打球などにはくれぐれも注意してほしいと思います。大ケガにつながらないように、、。
また、今大会ではやけに目立ってますが、打者の頭部への死球、、危ないですね。
球速が増している分、頭部への直撃などは非常に危険です。ヘルメットをかぶっているとはいえ、、。
年々、ハイレベルな試合が観られるとはいえ、安全にも十分配慮してほしいものです。
中京学院大中京、魔曲「タイガーラグ」で逆転劇
作新学院(栃木)3-6 中京学院大中京(岐阜)
作 新 300 000 000 3
中 京 000 000 24X 6
(作)林、三宅、坂主―立石
(中)不後、元、赤塚、元―藤田
▽本塁打 石井1号(3)(不後)元1号(4)(坂主)
秋田県民として、久々に血が湧きたちました。中京学院大中京がチャンステーマで「タイガーラグ」を演奏!
終盤まで3-0の展開だったこの試合。
「あ~、これは作新学院(勝利)かな。」と試合を観ていたのですが、終盤、7回裏、中京学院大中京がチャンスを作り、応援席からはチャンステーマ「タイガーラグ」を!2点もぎ取り、1点差に詰め寄りました。こういう展開、秋田県民なら『「タイガーラグ」で点を取った!!』と思いたくなるもの。
さらに8回裏、中京学院大中京はまたしてもチャンステーマ「タイガーラグ」でノーアウト満塁。そして「タイガーラグ旋風」で逆転満塁ホームラン!
これはもう、「魔曲」と言わずして何と言いましょう。
正直、ここまできたら中京学院大中京に勝ち上がってもらい、優勝してほしいものです。甲子園に魔曲「タイガーラグ」を響かせてほしいと思います。
智弁和歌山との激闘で打線に火が付いた? 星稜の猛打爆発
星稜(石川)17-1 仙台育英(宮城)
星 稜 053 000 144 17
仙育英 000 100 000 1
(星)荻原、寺沢―山瀬
(仙)伊藤、大栄、笹倉、鈴木―木村、猪股
▽本塁打 今井1号(4)(伊藤)小濃2号(1)(荻原)内山1号(1)(大栄)内山2号(1)(鈴木)大高1号(1)(鈴木)
残念ながらこの試合で東北勢は全て甲子園から姿を消しました、、。
(いつになったら東北に深紅の大優勝旗が、、?)
先発で秋田出身の伊藤投手がマウンドに姿を見せた時にはすごく嬉しかったのですが、その伊藤投手も2回に満塁ホームランを浴びるなど、手痛い洗礼。それでも彼の投球を見れたのは良かったと思います。まだまだ1年生!これからに期待したいです。
伊藤、エースの大栄、笹倉、鈴木と、例の継投でつないだ仙台育英ですが、今日の星稜打線はもう、手がつけられなかったですね。まさしく、先日の智弁和歌山との激闘(延長14回)を制したことと、智弁のキャプテンから想いを託され、「もはや負けられない。」という気持ちになったのでしょう。
いきなりスタメン登場であわやサイクルヒット達成か?という2番の今井。満塁ホームランを放ちました。さらに4番内山も2本のホームラン。5番大高もホームラン。星稜はこれら4本のホームランを中心に連打で17得点。仙台育英にとっては信じられない大量点を許してしまいました。
試合途中、星稜の投手に仙台育英の選手が水の差し入れを
この試合にも、何とも感動的な場面がありました。
先発した星稜の荻原投手が7回、足を痛めて一旦マウンドを下がった時に、何と、、仙台育英ベンチからコップ1杯の水を持って駆け付ける選手が、、。
背番号9でしたから、4番を打った小濃選手でしょうか。
甲子園のマウンド上で互いに笑みを浮かべる星稜と仙台育英の選手。
守備側のピンチでマウンド上に内野陣が投手を囲むように円陣を作る場面はよく見かけますが、、こういうのはなんとも、、これだけで絵になりますね。
何か荻原投手と話していたようにも見えましたが、、こういう場面を見せてくれる仙台育英の選手、というか、高校球児には感動させられっぱなしです。
先日の智弁和歌山戦でも、星稜には同様の場面があったそうで、、なにかこう、球児から球児へ「想いを託す、つなぐ」というのは見ていてホントに気持ちがいいですね。
いずれにせよ、この試合は荻原投手の好投もあり、最後まで奥川投手を温存することができた形の星稜。
1日休養日を挟んで登板できる奥川投手。星稜は打線にも火が付いたことで、一気に優勝が見えてきたと言ってもいいでしょうね。明石商や中京学院大中京も頑張ってほしいものです。
【8月18日の結果】
明石商業(兵庫)7-6 八戸学院光星(青森)
作新学院(栃木)3-6 中京学院大中京(岐阜)
星稜(石川)17-1 仙台育英(宮城)
関東一(東東京)3-7 履正社(大阪)
8月19日(月)は休養日になります。
【8月20日 準決勝】
履正社(大阪)- 明石商業(兵庫)
中京学院大中京(岐阜)- 星稜(石川)
東北勢が全て消え、夏は一応終わりましたが、、やはり秋田県民としてはタイガーラグを何度も聴きたい!そういう思いからも、中京学院大中京には勝ち残ってほしいと思います。