球史に残る名勝負、そして選手たちの想いに感動!
両者一歩も譲らぬ好勝負
2019年8月17日(土)、久々に甲子園に”名勝負”が生まれました。
今年の甲子園では延長戦が比較的多く、白熱した良い戦いを観ることが出来て幸せなのですが、この日の一戦はまた特別でした。
甲子園3回戦
智弁和歌山(和歌山)1-4 星稜(石川)
(延長14回タイブレーク)
智弁和 000 001 000 000 00 1
星 稜 000 100 000 000 03X 4
(延長14回)
(智)小林、矢田、池田―東妻
(星)奥川―山瀬
▽本塁打 (星)福本1号(3)(池田)
この試合、両チーム一歩も譲らぬ好勝負を展開してくれましたが、やはり星稜・奥川投手の活躍が凄まじかったですね。
165球完投、自己最速タイ154キロを出し、終わってみれば23奪三振!
まさしく『圧巻』ですね、、。
ドラフト1位候補というのも、うなずける気がします。
あの強豪、甲子園常連校の智弁和歌山を相手にこれだけの奪三振数はちょっと考えると、ものすごいことだと思います。
また、智弁和歌山も小林、矢田、池田という継投で星稜打線をがっちり抑えました。この結果として延長14回のタイブレークに!
これだけの名勝負、、「タイブレーク」制度もアリか?
この好勝負、ガチ過ぎて延長戦タイブレークに持ち込まれました。
「またタイブレークかぁ、、。」
別記事、タイブレーク制度導入の是非についてで触れていますが、正直、私は「タイブレーク」制度については否定的な見方をしていました。
その否定的な見方をする理由を再度、列挙していきますが、この智弁和歌山vs星稜の名勝負でその見方が覆されそうになってます。
1.ピッチャーがいきなり不利な状況を背負わされる。
この試合でも延長13回からノーアウト1,2塁という設定で試合が行われました。
しかし、星稜の奥川投手は実況の方の話にもありましたが、「打たせるものか!」という気迫で投げ抜いてみせました。確かに、打たせなければ、どれだけランナーを背負おうが関係ないですよね。ただ、三振をとれるピッチャーであればこそ、という見方もできるわけで、、。
2.”名勝負”を台無しにしてしまうのでは?
これについては、それまで好投を続けていた両ピッチャーの投げ合い(均衡)を崩してしまうのでは、、という考えで以前記事にしたのですが、、それ以前にこの両チーム(智弁、星稜)の投手陣はすでに名勝負を展開してくれてますね。そう考えると、タイブレーク後の展開も含めて”名勝負”といっていいのかもしれません。
敗れた智弁和歌山の選手たちにも深く刻まれた一戦だった、、
しかしながら、今夏の金足農業の山形投手のように、233球を投じたうえ、タイブレーク制に突入してから流れを変えられ、敗れるという見方もやはりあります。
いろんな見方があるという意味では、上記の別記事も残しておこうと思います。
また、タイブレークは抜きにしても、感動させられる名試合でもありました。
敗れた智弁和歌山の選手の「楽しかった。」という言葉にさらに感動をもらいました。
好勝負を続けると、こういう感情が互いのチームの選手たちの心に芽生えるのかもしれませんね。
こういう感動があるから、甲子園はもとより、高校野球っていいなと思えます。