秋田県勢が甲子園で活躍(優勝)するためには? | 高校球児たちのあしあと
”球児の数だけドラマがある。”

秋田県勢が甲子園で活躍(優勝)するためには?

2020年4月1日

元高校球児が語る”野球熱”

なぜこんなタイトルで記事を書こうと思ったのか?

理由があります。

今日、職場で珍しく上司と「高校野球談義」で盛り上がりました。

その上司は元、”秋田県内の高校球児”。

野球の選手やチームの育成理論についてとても詳しく、例えば「なぜヤクルトの石川投手は40歳を過ぎてまで勝利投手になれるのか?」などなど、、アツく語ってくれました。(※この件について説明するとあまりに長くなるので、ここでは割愛させて頂きます。)

ただ、その野球に詳しい上司も、(最近は仕事が忙しく)秋季県大会の内容まではフォローできていなかったようでしたので、私がベスト4に勝ち残った高校(由利能代松陽明桜秋田商業[トーナメント組み合わせ順])を伝えると、、

「やっぱり明桜強いよね。私学だし、大阪の子もいるからね。」と。

さらにこのようにも、、

「大阪はそもそも”野球熱”が高いよ。小・中学からクラブチームが山のようにあって、みんな早い段階で硬式球に慣れてるからね。俺なんか、高校入ってまず最初の”壁”がそこだったからなぁ、、。硬式球の場合、(バットを握った)手元なんかで打っちゃうと、手に伝わる衝撃がものすごいから。」

以前、私がTwitterで八戸学院光星鶴岡東が夏の甲子園で勝ち残っていることに対して、「甲子園は関西の優秀メンバーvs関西準優秀メンバーという、彼ら関西勢の独壇場」みたいな内容を書き込んでいましたが、その上司も、奇しくもそのことに触れていました。

八戸学院光星とか、鶴岡東とか、ほとんど関西の子たちでしょ。彼らが東北の寒い地にまでやってきて、それでも甲子園であれだけ活躍してるのは、やっぱり中学までで下地ができてるからだよね。」と。

私はこれまでに、甲子園で大阪勢が強く、秋田県勢が勝てないのは単純に総人口の問題ではと考えてました。「人口の多い都道府県の方が、それだけ素質のある子も多いでしょ。」と。

(2019年8月現在、大阪府人口:約882万 秋田県人口:約96万)

ですが、やはりそれだけではないようです。

上に述べた、”硬式球にいかに早く慣れるか”、というのも大きな要因ではあるでしょうが、、もう一つ「興味深い」データがあります。

 

岩手が3人の”怪物”を輩出したのはなぜ?

「大物投手が3人も、、なぜ皆、共通して岩手出身なのか?」

以前から、あらゆるところで話題になっている”謎”ですね。

マリナーズ菊池雄星投手、エンゼルス大谷翔平投手(共に花巻東高)、そして”令和の怪物”、佐々木朗希投手(大船渡高)。

いずれも岩手県出身。

岩手県にしても、秋田県同様、甲子園での優勝経験はありませんし、総人口でも秋田と大差ありません。

(2019年8月現在、岩手県人口:約122万)

いろいろ調べてみると、”別の原因”が、、。

それは先にも述べています、”野球熱”

岩手県は、学校での部活動参加率が全国的にもダントツだそうです。

そして、「男は野球。」みたいな昔ながらの空気があり、素質のある子が他のスポーツ(競技)に流れにくい、ということもあるようです。

そして何より、、

保護者たちや岩手県内の高校野球ファンが持つ”野球熱”がものすごく、地方大会時点から、岩手県内の球場はほぼ観衆で埋まる状態とのこと、、。そもそも、岩手県民が全体的にスポーツをする県民性を持ち、それが子供の教育にも後押しとなっている事情があるようです。

大物投手を輩出する要因をそれだけで片づけるわけではありませんが、、この”野球熱”には納得できました。

 

秋田県の取り組みにも一定の成果アリ

 

では、最近の秋田県はどうでしょうか?

2010年夏に「甲子園初戦13連敗」となったことを受け、県の予算を使った「高校野球強化プロジェクト」が始動しました。

その甲斐あってか、2015年夏には成田翔投手を擁する秋田商業が甲子園でベスト8に。

そして皆さんもご存知のように、昨夏は金足農業が甲子園準優勝という快挙を成し遂げてくれました。

ただ、金足農業の場合、吉田投手が中学時代からの知り合い、共に野球をしてきた”仲間”を誘って金足農業に入学したという背景もありますよね。(実際、4番を打っていた打川選手は当時、違う高校への進学を考えていたようです。吉田投手に説得されたとか、、。)

そのように、自ら”精鋭”を集めてチームを結成するという背景も、あの”大躍進”の一因だったとは思います。

(もちろん、冬場に長靴を履いて長距離を走るなど、並大抵ではない努力をしています。)

ですが、、当たり前のことながら、県内全てのチームが同じことはできません。

大阪府のように、お隣岩手県のように、秋田県全体で”野球熱”を少しずつ高めていくことが、応援する側ができる一つの手段ではないかと考えました。

そして、自分にできることといえば、(とりあえず今は)このような記事を書くことだけ。

これからも、当ブログやTwitterなどで秋田県内の高校野球をアツく記事にしていこうと、あらためて思いました。

頑張れ、秋田球児!